2020年度 診療報酬改定 2 【わかりやすく説明】
皆さん!2020年4月から診療報酬が改定されています。
診療報酬は2年に一度改定されており、
時代のニーズと病院の運営に差がでない様に
または国としての方向性を示すためにされております。
なので診療報酬が改定された箇所をみれば日本がどういう現状で
どの方向に向かっていきたいのか理解する事ができます。
ここでもまたビジネスチャンスを見出す事ができるかもしれません。
では前回からの続き解説していきます。
前回記事↓
・栄養情報提供加算 早期栄養介入管理加算
低栄養の方への対応の仕方になります。
特に急性期病院の低栄養に対しての意識改革を国として求めています。
誤嚥性肺炎等で緊急入院したとします。
(簡単に言うと食事で喉が詰まってしまう状態)
その際に経管栄養で1~2週間過ごすケースもあります。
(チューブで体内に直接栄養を与える)
そうすると低栄養の状態になってしまうのですが、
緊急入院してから1~2日で患者の嚥下機能を回復させ
口から食事を取ってもらい低栄養の患者を減らす為の取り組みです。
嚥下機能を回復させる為の商品やサービスが改めて普及しそうですね。
・認知症ケア加算
中等度の認知症の方に対して拘束等をせずにケアしていく事が大事です。
もちろん拘束する際は家族への了承を得た上で行うのでしょうが、
近年では家族の了承を得た上でも家族から病院が訴えられて
損害賠償が発生するケースもありました。
拘束に対して様々な見方がありますが、
拘束はしない方が人として良いというのは間違いないかと思うので
拘束を減らす為のサービスが需要として更に増えそうですね。
せん妄ハイリスク・患者ケア加算
早期離床する事で健康面の向上や退院日数減につながります。
せん妄とは
精神的な事が原因で認知症と似ていますが、
せん妄は基本的には回復可能です。
時間が経つにつれて症状が変化していきます。
手術後の患者さんに現れる事も多く、上記の早期離床等も
手術後にできるだけ早くベッドから立たせる事で
せん妄のリスクを軽減する事が出来ます。
なので早期離床やせん妄に対してアプローチする事が可能な
商品やサービスもビジネスとして需要が増えていくでしょう。
まとめ
今後の医療施設におけるポイントは
・適切なダウンサイジング 床数の減少
・再編統合 グループ化やM&A
・囲い込み 病院に入る前の段階(介護施設等)から病院との繋がりを持つ
上記になってきます。
改定があった際にはやく行動に移せるかが重要です。
また、国として医療をどういう方向性にしたいのかも読み取っていきましょう。
記載していませんが、薬の量を減らす取り組みに対しても加算がついています。
経営の為の医療ではなく患者の為の医療になる事が重要です。
加算も患者の為になることに大きな加算がついています。
では宜しくどうぞ。